関節リウマチ
関節リウマチは、関節におこる滑膜炎がもたらす痛みや腫れ、変形が特徴です。滑膜炎は早期に治療を行わないと次第に関節を破壊するため、後から治療をしても元に戻らない変形や機能障害がおきてしまいます。有病率は決して少なくなく、日本では70万から80万人の方が治療を受けておられ、意外に身近です。
脊椎関節炎
脊椎関節炎は脊椎炎、仙腸関節炎、関節炎、付着部炎などの症状を伴う症候群です。強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、掌蹠膿胞症性関節炎、SAPHO症候群、反応性関節炎が含まれます。血液検査でリウマチ因子が陰性のことが多く、血清反応陰性脊椎関節炎とも呼ばれます。炎症所見が出にくいため診断がむつかしく、HLA検査などが必要なことがあります。
強皮症などの膠原病
膠原病は原因が多くは不明の自己免疫疾患です。これらの疾患は、関節リウマチや脊椎関節炎と同様に関節の変形や機能障害をおこすため、整形外科では関節合併症の治療を担当しています。