軟骨研究班では、整形外科を代表する関節病である変形性関節症(osteoarthritis: OA)と関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)を二本柱に病態解明と治療法の研究を行っています。
OAに対する研究
OAに対する根本的な保存療法は未だに開発されていません。人工関節置換術という大変優れた治療法が既に確立されていますが、人工関節置換術が適応とならない患者さんが存在します。近年の高齢者人口の増加により、合併症のあるOA患者さんが増加傾向にあり、人工関節置換術が適応とならない患者さんの増加が予想されます。したがって、OAの進行を抑制する根本的な保存療法の開発が求められています。
基礎的研究 basic research |
主な研究テーマ |
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応用的研究 applied research |
主な研究テーマ |
RAに対する研究
RAの治療は、生物学的製剤と呼ばれる分子標的に特異的な抗体を用いた治療薬の登場で劇的に改善しましたが、効果が無い場合や合併症で使用できない患者さんが存在します。そのような患者さんに効果的な治療を提供するためには、RAのさらなる病態解明や新たな治療法の開発が求められています。
基礎的研究 basic research |
主な研究テーマ |
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応用的研究 applied research |
主な研究テーマ |
本グループの目標
一方、近年の再生医療の発展は目覚ましく、整形外科領域においても最も重要なテーマの一つです。とりわけ、再生が困難とされている硝子軟骨の再生は整形外科医の長年の夢です。これまでの私たちの研究で蓄積された知見を基盤として、硝子軟骨の効率的な再生を現実にすることを目指しています。
研究では大きな困難に直面することが多々ある反面、非常にやりがいのあるテーマばかりです。柔軟な知的発想と強靭な精神力を兼ね備えた若い先生方と共に仕事に取り組むのを楽しみにしています。以下に、私たちの研究グループの代表的な研究内容を紹介します。