関連病院紹介

明石市立市民病院

病院の紹介

明石市立市民病院は昭和25年に開設以来、70年以上の歴史があります。明石城に近接して建てられており、明石駅からも徒歩圏内です。新幹線が停車する西明石駅も1駅となりですので、京都からのアクセスも悪くありません。

「患者中心の安全で高度な医療を提供し、市民の生命と健康を守り、市民からの信頼に応えます」という基本理念に基づいて設立された総合病院であり、明石市だけではなく、おとなりの神戸市(西区や垂水区)の患者さんが受診されています。2020年以降はコロナ病棟を設置して明石市のCOVID19患者さんを受け入れてきました

病床数は329床となっていますが、現在は一部の病棟をコロナ病棟に変更しているため、包括病棟、回復期リハビリ病棟をあわせて約230-250名の患者さんが入院されています。そういった状況の中で整形外科は約60-70名の外傷や慢性疾患の患者さんの入院治療を行っており、病院内でも中心的な役割を担っています。


明石市民病院 整形外科 メンバー
後列:松下  山田  渡部
前列:松井  景山

整形外科の特色

私たちは、地域の患者さまのお役にたてるように骨折や脱臼などでケガされた患者さんや、関節の痛みでお困りの患者さん、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの患者さんなどに対して、年間 約500-600例の手術を行っています。なかでも一番多いのはやはり骨折の患者さんです。

そして、骨折のなかでも多数を占めるのが、後述します大腿骨近位部、股関節周囲の骨折です。高齢者の増加に伴って、今後も患者数が増えていくことが予測されています。当科では24時間365日のオンコール体制をとっていますので、休日や夜間でも救急隊や地域の診療所、病院からの要請を迅速に受け入れることができます。

保存療法で症状が改善しない関節の痛みや(変形性関節症)や脊椎脊髄疾患に対しては、CT像やMRIで病気の状態を十分に把握してから、手術療法を施行しています。当科では従来から一貫して合併症の少ない、長期成績の安定した治療方法を選択しています。

術後も見晴らしの良い最上階に回復期リハビリテーション病棟を有する当院の特長を活かして、十分な期間のリハビリテーションを行ってから退院していただきます。

1995年より25年以上にわたって当科を支えてこられた景山直人先生も、ひきつづき診療と若手医師の指導を継続していただいています。当院で研修医として勤務されていた渡部太輔先生や松下英浩先生も京都府立医大病院での勤務を経て、再び着任されています。10年以上勤務している松井と山田充彦先生を加えた5人で日々元気に診療しています。

当科は1960年5月1日に設置されてから、約60年の歴史があります。今後も地域における急性期病院の整形外科として、地域医療に貢献したいと考えています。

診療・指導体制

景山 直人
役職 参与
卒年、卒業大学 昭和58年 鹿児島大学 卒業
専門領域 脊椎・脊髄外科/ 人工関節
資格 日本整形外科学会(整形外科専門医・脊椎脊髄病医)
 中部日本整形外科災害外科学会 (評議員)
 日本脊椎脊髄病学会 (指導医)
趣味、特技 ゴルフ DIY(プロレベル) 熱帯魚
松井 隆明
役職 部長
卒年、卒業大学 平成12年 京都府立医科大学 卒業
専門領域 外傷/ 人工関節
資格 医学博士
日本整形外科学会(整形外科専門医・リハビリテーション医・リウマチ医)
中部日本整形災害外科学会
日本骨折治療学会
趣味、特技 映画鑑賞、高校野球観戦、日本史、新日本プロレス、You Tube大学
山田 充彦
役職 副部長 
卒年、卒業大学 平成15年 京都府立医科大学 卒業
専門領域 大腿骨近位部骨折
資格 日本整形外科学会(整形外科専門医)
中部日本整形災害外科学会
趣味、特技 マンガ、猫、ガンダム
渡部 太輔
役職 副医長
卒年、卒業大学 平成27年 香川医科大学 卒業
専門領域 脊椎・脊髄外科/ 外傷
資格 日本整形外科学会(専門医)
中部日本整形外科災害外科学会
日本脊椎脊髄病学会
日本低侵襲脊椎外科学会
日本脊椎脊髄神経手術手技学会
日本側彎症学会
趣味、特技 海外サッカー観戦(レアルマドリード)、読書、ビートルズ
松下 英浩
役職 専攻医
卒年、卒業大学 平成30年 京都府立医科大学 卒業
専門領域 整形外科一般/ 外傷
資格 日本整形外科学会
中部日本整形災害外科学会
日本骨折治療学会
趣味、特技 特技: バイク、散歩

週間業務スケジュール表

外来 2診(初診/再診) 手術 3人
外来 2診(初診/再診) 検査など 3人
外来 2診(初診/再診) 手術 3人
8:00-9:00 入院患者リハビリカンファレンス/ 術後検討会
外来 2診(初診/再診) 手術、検査など 3人
部長回診
外来 2診(初診/再診) 手術 3人
8:00-9:00 術前検討会
診療・指導体制の概要

当科では現在は回復期リハビリ病棟の患者さんもあわせて約60-70名の患者さんが入院されています。若手の先生方も救急や初診で受け入れた患者さんの担当をしていただきますが、外来は2診体制で行っているため、わからないことがあればとなりで診察している先輩医師に相談することも可能ですし、手術に際してもアツい指導を受けながら執刀していただきます。
術前カンファでは基本的な手術適応を学んでいただけますし、病棟回診やリハビリカンファレンスではすべての患者を確認しますので、後療法についても一人で悩むことはありません。ともにがんばりましょう。

  1. 研修日:ありません。
  2. 休暇:夏季休暇 6日間
    年休も5日以上は取得していただきます。
  3. 当直:外科系当直 2-3回/月 (内科や循環器の先生と当直します。)
    当直明け 代休あり
  4. オンコール:1-2回/週 外科系当直医師から要請があれば対応します。
  5. 病棟回診:1回/週 木曜日(部長/副部長)
  6. 症例検討・カンファレンス:
    毎週 水曜日8:00-9:00 入院患者リハビリカンファレンス/ 術後検討会
    毎週 金曜日 8:00-9:00 術前検討会
  7. 学会聴講、発表(年会費):病院からの補助があります。
    発表していただいた演題の論文作成指導なども行います。
  8. 働き方改革に向けての業務調整取り組み:当直明けの代休はなかなか取得が難しい場合もありますが、できるかぎり松井が当直日程の調整をしています。

当科の主な手術内容(特色)と件数

  1. 外傷(骨折/脱臼)手術 2018年/323例 2019年/314例 2020年/297例
  2. 人工膝関節置換術  2018年/38例 2019年/48例  2020年/29例
  3. 人工股関節置換術  2018年/26例 2019年/32例  2020年/20例
  4. 脊椎・脊髄手術  2018年/30例 2019年/19例  2020年/26例

合計 2018年/598例 2019年/573例 2020年/493例

主な業績

  1. 2021年1月 市民公開講座 松井隆明
    「骨粗鬆症と大腿骨近位部骨折について」

若手医師の声

渡部太輔 (平成27年 香川医科大学 卒業)

私は香川大学卒ですが、明石で生まれ育ったので、地元の明石市立市民病院で貢献したいという気持ちで、初期研修から当院にお世話になりました。ローテートで当院の整形外科をまわったときに、どこの診療科よりも活発に診療しているように感じ、整形外科医を志すことに決めました。朝から晩まで、常に動き回っており、整形外科医としての能力を向上させるには素晴らしい環境だと思います。

指導医の先生方には、時には優しく、時には厳しく、整形外科医としての心構えを一つ一つ教えていただきました。手術の指導も、とても細やかなところまで教えてくださり、教科書に書いていないようなポイントを教わることができます。若い先生方が来ていただけたら、幅広い外傷をメインに、人工関節なども経験していただけると思います。当院は脊椎外科の手術も行っております。

また、JR明石駅は新快速が止まる駅であり、京都府立医科大学へも2時間ほどで行くことができます。実は、意外にアクセスが良いです。駅周辺も、飲みに行くところは事欠きません。そんな明石市に少しでも興味が沸いた先生は一度見学に来ていただければと思います。よろしくお願いします。