京都山城総合医療センター
病院の紹介
当院は以前「公立山城病院」という名称でしたが、2000年7月に増改築し「京都山城総合医療センター」に改称しました。321床を持つ総合病院です。京都府最南端木津川市のJR木津駅前にあり、奈良駅までは電車で数分の位置です。奈良県民の職員も多く在籍しています。京都市内や大阪市内へは乗り換えなしの1時間程度で行くことができる交通の要所であり、その交通の利便性から近隣エリアには新興住宅地ができておりで若い世代の人口増加が続いています。一方、病院東部の山間部では高齢化が進んでいます。京都府内で唯一の村である南山城村があり、お茶の栽培に従事している方も多く、近隣には福寿園本社があります。
病院の特性としては、京都府南部の公的中核病院として地域医療を担っています。地域医療・介護専門職に対しての人材育成・研修の場としての機能もそなえており、地域医療支援病院の名称取得、基幹型臨床研修病院の指定、京都府立医科大学附属病院を基幹型とする協力型臨床研修病院の指定を受けています。
整形外科に関しては、一時期常勤医が不在の時期がありましたが、2011年10月から吉田宗彦先生が常勤医として赴任され、2017年1月からは常勤医2名に増員され現在に至っています。対象疾患は、地域特性上高齢者の外傷疾患や脊椎・脊髄疾患が多く、年間300例程度の手術を行っており地域医療や当院の要の診療科になっています。
京都山城総合医療センター公式ホームページ
整形外科の特色
地域医療を担う病院の特性上、幅広い整形外科疾患に対して対応しているのはもちろんのこと、当科では脊椎・脊髄疾患を専門分野にしており、平成27年卒の岩井宏之先生は赴任当初より脊椎脊髄外科医を目指して修練中です。
救急は主に骨折等の外傷疾患が多く搬入され忙しい時期もありますが、農繁期は比較的業務に余裕があり、年間通しては仕事に追われることなく自分のペースで仕事が出来ています。'休む時はしっかり休む'、'仕事するときは仕事をする'とメリハリをつけて常勤医の間で仕事内容を調節しながらoverworkにならないように注意し、日々の業務に取り組んでいます。
地域医療の病院で勤務医が少人数であっても、日常診療に対してモティベーションを維持し医学的な知識をアップデートするために、積極的に学会やセミナー、手術見学への参加を促しています。常に医学的な根拠に基づいた最先端で最良の医療を地域の患者さんに還元できるよう励んでいます。
診療・指導体制
水野 健太郎
役職 |
整形外科副部長・リハビリテーション科部長 |
卒年、卒業大学 |
平成16年京都府立医科大学卒 |
資格 |
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医 |
岩井 宏之
役職 |
医員 |
卒年、卒業大学 |
平成27年大阪医科大学卒 |
資格 |
日本整形外科学会専門医 |
週間業務スケジュール表
|
午前 |
午後 |
月 |
外来(1診) |
|
火 |
外来(1診) |
|
水 |
定期手術(全麻) |
木 |
外来(2診) |
定期手術(全麻) |
金 |
回診・カンファレンス・外来手術 |
※外来日の午後枠で外傷中心の臨時手術を行っています。
診療・指導体制の概要
外来は整形外科専門医常勤2名と非常勤医2名(水・金曜日)で行っております。
午前中は基本的に外来診療(外来担当でない医師が救急対応)、午後からは臨時の外傷手術を行っています。大腿骨頚部・転子部骨折等の下肢外傷疾患は、基本的に当科管理の腰椎麻酔下に行っています。全身麻酔の定期手術枠は週2回で、主に脊椎・関節外科手術等の慢性疾患に対する予定手術を行っています。
症例検討会に関しては、医局員が2名しかいないため、お互いの時間が合う時に不定期に行っています。昼食時も症例相談の時間に活用しています。病棟回診は週1回、看護師やリハビリ担当と共に行っており、各主治医の患者把握や問題点の洗い出しもその都度行っております。
当直業務は月に平日2-3回・日曜日1回程度です。オンコールは終日岩井先生が担当していますが、夜間は外科当直医が専門外の疾患を積極的に受けないため、ほとんど呼ばれることはありません。当院は救急医がおり、日中の救急患者は全て受け入れ方針になっています。
夏季休暇は1週間程度で、外来や予定手術がない場合は積極的に有給休暇消化に努めています。