関連病院紹介

宇治武田病院

病院の紹介

宇治武田病院は2002年(平成14年)4月1日にユニチカ中央病院を引き継いで開設しました。同年12月には回復期リハビリテーション病棟の運用を開始、2003年3月には開放型病床の運用を開始(15床)2006年10月に歯科医師臨床研修病院の指定を受けました。2007年4月から新病院へ新築移転(透析センターと放射線治療センターを開設)、2008年3月には比較的早期から電子カルテシステムを導入して運用を開始、同年4月にはDPC対象病院に指定されました。また、人間ドック健診施設の機能評価認定、2009年3月に日本医療機能評価機構の認定を受け、2011年12月から化学療法室を増床、2014年10月から運用していた地域包括ケア病床(8床)を2018年10月に地域包括ケア病棟(43床)と拡大しました。

現在の病院全体の病床数は177床であり、病床面積は患者さん一人当たり平均8.2㎡と広くとり、4人部屋の総室でも全ベッドが窓を有するように工夫し、療養環境の向上に諮りました。診療科は25科(内科、循環器内科、脳神経内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、腎臓内科、アレルギー科、外科、肛門外科、整形外科、呼吸器外科、形成外科、脳神経外科、リウマチ科、小児科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科)と多く、常勤医47名体制で宇治市の中核病院の一つとして、地域の方々に「安全、安心、質の高い医療」を提供できるよう努力しています。

整形外科の特色

当院の整形外科は小児運動器(イリザロフセンター)、関節外科(膝関節)、スポーツ整形、脊椎外科、手外科(上肢の外科)、関節リウマチなど専門性を重視した治療を行い、日本整形外科学会の卒後教育研修施設であり、日本整形外科学会の常勤専門医6名、上肢の外科専門医1名、日本整形外科学会スポーツ医2名、日本体育協会公認スポーツドクター1名、日本リハビリテーション学会指導医1名、脊椎脊髄外科指導医1名に加え、京都府立医科大学整形外科から派遣されている非常勤医師により診療を行っています。また、2019年10月に多血小板血漿抽出液による間接症治療(APS療法)再生医療や2021年8月に人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee」をいち早く導入し、精度の高い医療を提供しています。

診療・指導体制

金 郁喆
役職 院長・イリザロフセンター センター長
卒年、卒業大学 昭和57年3月 信州大学医学部
専門領域 小児運動器
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医
趣味、特技 ゴルフ・空手・野球
張 京
役職 イリザロフセンター 副センター長
卒年、卒業大学 昭和60年3月 埼玉医科大学
専門領域 小児運動器
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医・認定リウマチ医・認定スポーツ医
趣味、特技 映画鑑賞・園芸
清水 長司
役職 副院長
卒年、卒業大学 昭和63年3月 福井大学医学部
専門領域 関節外科
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医
日本リハビリテーション医学会:専門医
日本スポーツ協会:公認スポーツドクター
趣味、特技 山登り・舞台鑑賞
齋藤 令馬
役職 脊椎センター長
卒年、卒業大学 平成2年3月 京都府立医科大学
専門領域 脊椎外科
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医・脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会:専門医・指導医
趣味、特技 読書・車
河合 生馬
役職 主任部長
卒年、卒業大学 平成3年3月 京都府立医科大学
専門領域 手外科
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医・認定スポーツ医
日本手外科学会:専門医・指導医
趣味、特技 音楽鑑賞
吉田 敦彦
役職 部長
卒年、卒業大学 平成11年3月 京都府立医科大学
専門領域 関節外科
資格 日本整形外科学会:整形外科専門医・認定リウマチ医・認定スポーツ医・認定運動器リハビリテーション医
日本リウマチ学会:リウマチ専門医
趣味、特技 スポーツ観戦(野球・ラグビー等)
粟津 敏貴
役職 専攻医
卒年、卒業大学 令和2年3月 京都府立医科大学
趣味、特技 フットサル

週間業務スケジュール表

  金 郁喆 張 京 清水 長司 齋藤 令馬 河合 生馬 吉田 敦彦 粟津 敏貴
管理業務 救急当番 外来・病棟 手術・病棟 外来 外来・病棟 外来・病棟
手術・外来 研究日 病棟・手術 外来・病棟 手術・病棟 外来・病棟 病棟・手術
外来・病棟 外来 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟
大学 病棟・救急 外来 外来・病棟 外来 病棟 救急・外来
管理業務 外来・病棟 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟 手術・病棟
研究日 研究日 研究日 研究日 研究日 研究日 研究日
診療・指導体制の概要
  1. 土曜日の外来は非常勤医師で2診制としている。(但し第1・4週目の1診は常勤医が交代で勤務)
  2. 週1回の症例検討会および病棟カンファレンス、京都府立医科大学整形外科の専門スタッフとの定期的なカンファレンスを行っており、京都府立医科大学との共同研究や学生教育にも力を注いでいる。
  3. 働き方改革として、非常勤医師や医師事務補助の協力を得て、常勤医の当直勤務・時間外勤務を削減できるよう改善してきている。
  4. 学会発表は年2回、3泊4日まで、交通費は東京往復間の新幹線代が上限、宿泊費は1泊7,000円、受講費は30,000円まで、ただし演題発表していただくと研究費として50,000円を支給している。

当科の主な手術内容(特色)と件数

2021年度(2021.4~2022.3)整形外科手術

  1. 人工膝関節置換術  207件(内手術支援ロボットでの手術 72件)
  2. 人工股関節置換術 52件
  3. 半月板手術 23件
  4. 膝前十字靭帯再建術 16件
  5. 関節滑膜切除術(膝) 24件
  6. 脊椎固定術 39件
  7. 椎弓形成術 73件
  8. 椎間板摘出術 18件
  9. 脚延長術 6件
  10. 変形矯正術(O脚、X脚等) 14件
  11. 上肢の外科 294件

主な業績(2021年4月1日~2022年3月31日)

学会発表(主演者のみ)
  1. 三角線維軟骨複合体小窩部断裂に対する牽引下手関節造営検査(第64回日本手外科学会 2021.4)
  2. Factors required for successful conservative treatment using NPS brace for LCPD(第13回アジア太平洋小児整形外科学会 2021.6)
  3. 小児脛骨骨端軟骨に変形を生じさせた線状多発性内軟骨腫の1例(第32回日本小児整形外科学術集会 2021.12)
  4. 当院におけるMilch法を用いた尺骨短縮骨切り術(第39回中部日本手外科研究会 2022.1)
論文発表
  1. 認知症を有する高齢者の下腿解放骨折に対してイリザロフ創外固定器を用いた1例(日本創外固定骨延長学会雑誌32巻 2021年)
  2. 三角線維軟骨複合体小窩部断裂に対する牽引下手関節造影検査(日本手外科学会雑誌38巻4号 2022年)

若手医師の声

粟津 敏貴(R2.3月 京都府立医科大学卒)

2022年7月から宇治武田病院で勤務させていただいております。当院は2次救急なので高エネルギー外傷や多発外傷などは来ませんが、急性期から慢性期まで幅広い疾患を経験できます。特に小児整形の手術や外来もあるため小児整形も学ぶことが出来ます。外来は週2回あり、外来以外の時間は手術の執刀や助手をさせていただいています。上級医の先生方は各分野のスペシャリストですが、気軽に相談できるので外来や病棟で困ったことがあればすぐに解決することが出来る環境です。また、外傷の手術症例はできるだけ担当させてもらえ、術前計画から実際の手技、術後管理まで丁寧に指導してくださるのでしっかりと経験を積むことが出来ます。