関連病院紹介

京都きづ川病院

病院の紹介

京都きづ川病院は南山城地域の城陽市に1980年(昭和55年)開設され、本年4月で42年目を迎えました。整形外科は1985年(昭和60年)7月から整形外科教室の関連病院として教室から医師派遣をしていただいております。2008年以降は常勤4人体制となっています。

本院は京都南部の基幹病院として、城陽市、宇治市、久御山町、八幡市、京田辺市、木津川市および相楽郡などの広範囲な地域より救急を受け入れています。年間の救急搬入数は2500前後受け入れています。最近は高齢者の頚部骨折や、圧迫骨折などの救急搬入も数多くなってきています。京都南部の中核病院として救急医療の役割を担うため、基本的な姿勢としてベッドが満床でない限りは受け入れを断らないように心がけています。整形外科の手術は高齢者の骨折や外傷が中心ですが、地域の高齢化にともない人工関節置換術も年々増加傾向にあり、年間手術件数は450前後で推移しています。

当院は救急病院としての歴史もあるため救急病院としてよく機能するように整備されております。麻酔科、手術室スタッフの協力のおかげで、手術はストレスなく予定が組めます。高齢者の頚部骨折、転子部骨折などは遅くても2日以内には手術が施行されます。受傷日当日に行うこともしばしばあります。開放骨折などに対する臨時手術に対しても、24時間麻酔科に対応していただけます。また、急性期病棟以外に、回復期リハビリテーション病棟、療養型病棟、老人保健施設(萌木の村など)、訪問看護ステーション(きづ川ハロー)等の後方支援施設が整備されており、社会福祉士も充実しているため、入院、手術、術後リハビリテーションから退院まで円滑に行われます。高齢者の頚部骨折等でも術後早期のまだ歩行が不安定な時期に退院させることはなく、十分にリハビリテーションを行ってから退院していただいています。

このように、整形外科医にとって当院はとても働きやすい環境が整っています。

整形外科の特色

当院は、主に2次救急および慢性疾患を取り扱っております。特に、高齢者の骨折を取り扱うことが多いですが、回復期リハビリテーション病棟や療養型病棟があり、また関連施設として老人保健施設や訪問看護ステーションがあり、社会福祉士も充実しているため、入院・手術・リハビリテーション・退院までスムーズに移行できます。

診療・指導体制

澤田 恒平
役職 整形外科統括部長
卒年、卒業大学 昭和63年 旭川医大卒
専門領域 股関節、外傷一般、リハビリテーション
資格 日本整形外科学会専門医 日本リハビリテーション学会認定医
南 銀次郎
役職 スポーツ整形統括部長
卒年、卒業大学 平成4年 京都府立医大卒
専門領域 膝関節、スポーツ、外傷一般
資格 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会スポーツ認定医
伊藤 智人
役職 医員
卒年、卒業大学 平成25年 関西医大卒
専門領域 外傷一般
資格 日本整形外科学会専門医
瀬谷 崇
役職 医員
卒年、卒業大学 平成29年 京都府立医大卒
専門領域 外傷一般
診療・指導体制の概要

現在は上記4名体制で診療しております。当院は感染症病床4症を含めて313床で、整形外科の入院患者は平均60名程度ですので15名前後の主治医を担当してだくことになります。外来は週に2日、手術日は基本的に火曜日、水曜日、金曜日ですが、臨時手術や準緊急手術は土曜日、日曜日を含めて毎日対応可能です。カンファレンスは週に1回、病棟看護師、リハビリテーションスタッフと行っています。

当直は脳外科 外科 内科の3名体制で月に2回程度担当していただきます。基本的には平日のみです。休日は大学院生のアルバイトなどで対応しています。

当院の常勤医は37名ですが、医局は和気あいあいとした雰囲気で、口頭で気軽に相談できます。内科的合併症の患者さんなども適宜併診していただけます。

研修日は希望に応じて週1日可能です。夏季休暇は5日、有給休暇は年間20日あるので夏休みに1週間程度の海外旅行に行かれる先生もいます。他科の先生では時短業務をされている先生もおられ、柔軟に対応可能です。 

当科の主な手術内容(特色)と件数

年間手術件数は450例前後で推移しています。高齢者の骨折や、交通外傷などが多いですが、令和3年度はコロナ禍の影響で若干減少し、420件でした。主な手術は大腿骨近位部骨折130例、その他の骨折関連手術150例 人工関節(膝 股関節)27例 スポーツ関連膝関節手術25例 脊椎脊髄手術18例などでした。非常勤で大学スタッフにも外来を担当していだき、脊椎や難治骨折などの手術も指導していただいています。

主な業績(令和3年度)

論文発表

原著

  1. 堀江直行、南銀次郎、野村嘉彦、変形性肩関節症を有する上腕骨骨幹部インプラント周囲骨折の2例、骨折 、43 :866-870、2021
学会発表

一般口演

  1. 伊藤智人、堀江直行、南銀次郎、野村嘉彦、澤田恒平、大腿骨転子部骨折に対してTFNA cement augmentation system併用時の手技の工夫と超短期成績、第47回日本骨折治療学会、 2021.7.2-3、ハイブリッド/神戸市
  2. 堀江直行、澤田恒平、南銀次郎、伊藤智人、野村嘉彦、高橋謙治、上腕骨インプラント周囲骨折の偽関節の1例、第47回日本骨折治療学会、2021.7.2-3、ハイブリッド/神戸市
  3. 堀江直行、澤田恒平、南銀次郎、伊藤智人、野村嘉彦、高橋謙治、アプローチの違いがBHA術後の尿失禁に影響をおよぼすか?、第47回日本骨折治療学会、2021.7.2-3、ハイブリッド/神戸市

その他

  1. 南銀次郎、膝関節のスポーツ外傷、京都府立医科大学整形外科ミニレクチャー、2021.10.8、京都市

若手医師の声

瀬谷 崇 平成29年卒

整形外科5年目の瀬谷 崇です。京都きづ川病院で勤務させていただき約1年が経ちました。京都きづ川病院では常勤の上級医の先生方の他、大学病院からも多数のスタッフの先生方が外勤として指導に来てくださっており、その先生方のご指導の下、外来診療や手術加療に日夜励んでいます。コメディカルのスタッフも優しく、しっかりコミュニケーションをとりながらより良い治療を提供できるように努力しています。ワークライフバランスも申し分なく、若手にとって最高の環境で日々精進させていただいております。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。