若手医師の声
四方 巽(2020年京都府立医科大学卒業)
専攻医1年目の四方巽と申します。2年間の初期研修を終え、令和4年4月から整形外科学教室に入局し、大学病院で3ヵ月の後期研修を行った後、7月から京都中部総合医療センターに赴任いたしました。
整形外科の魅力の一つは、運動器の機能を改善することができる点であると思います。患者様の行動範囲を広げてADLを上げる、その方が過ごす残りの人生のQOLを上げる。そのような整形外科医になることを夢見て、日々の診療に取り組んでいます。
大学病院から市中病院へ異動となり、いちばんの変化は、自分が執刀医となり主治医となって患者様を担当するようになったことです。骨折のためにベッド上でわずかな動きをするのにも痛みで悶えていた患者様が、術後に「もうこんなに歩けるようになりました。」と、病院の廊下でリハビリをしながら報告して下さったとき、整形外科を選んで本当に良かったと感じました。
知識や経験不足に不安を感じる場面が多く、診断や治療方針について迷い困ってしまうことも多々ありますが、先輩医師の皆さんにいつも助けていただいています。分からないことを尋ねたときにはいつでも優しく教えていただくことができますし、自分が執刀する際、要所で的確な指導や助言を受けながら手術が進んでいくので、正しい方向に向かっているという安心感や自分の技能が上がっていくという充実感を感じることができます。
この文章を見てくださっているのは、専門分野として整形外科を考えてくださっている研修医や学生の方でしょうか。京都府立医科大学整形外科学教室での後期研修は、大学病院はもちろん関連病医院でも、指導体制が整っており、充実した研修生活を送ることができるということが少しでも伝わっていれば幸いです。